もうお解かりですよね。ミニです。今のBMWミニじゃなくて、オリジナルの。古くはBMC、最後はローバーが作っていたミニです。やっぱり大人になったら昔の夢は叶えられるなら叶えていかないといけません。高校生の頃から憧れていたし、95年にはミニモークという特別な車の更にハードトップ付きという特別なモデルを買うつもりでした。やっぱり人と違うミニが欲しいと思ったんです。でも買いに行った時はもう輸入するのを止めたと言われてしまいました。当時それに乗っている有名人が2人いて、その人に頼んで譲ってもらおうかとかまで考えたこともありましたねえ。けど無理な話なので諦めたのでした。この写真がそれなんですが、かっこいいでしょう?いや、買ったのはこれじゃありませんよ。これは知らない人の車です。実はその店(チェッカーモータース)は数年後フィアットの正規ディーラーになり、アルファロメオ147はその店で買うことになるのでした。当時はミニ系のお店だったのにびっくりですよね。
さて今回ミニを買うと決めたわけですが、数あるミニの中からどれを選ぶか決めなきゃいけません。やっぱりエアコン、オートマ付きだと、高年式のミニになります。850ccから始まって、最後には1300ccまで排気量が上がったのですが、1300ccで、更にインジェクションが付いた91年式以降かなあという感じです。しかし昔のミニに1300ccインジェクションエンジンを載せ換えたものまであって、選択肢は結構あるのです。普通のミニ(サルーンといいます)も可愛くていいのですが、より荷室が広くて使いやすそうなエステートやカントリーマン(写真の車。ミニのワゴンタイプです)で、インジェクションのエンジン乗せ換えて、オートマ・エアコン付きがいいかなあとか思ったのですが、それだと普通のミニの倍の値段するんですよ。高いけど、うまく妻を説得してこれにしたいと、まずは実車を見に行ってみることにしました。
目黒にある老舗ミニ屋のガレージモーリスはうちから近くて、とりあえず行ってみることにしました。昔はユーノスロードスターの改造パーツがいろいろ置いてあってたまに来ていたのです。ロードスターにモトリタのハンドルを付けてもらったのはここでした。以前はイギリス車いろいろとロードスターをやっていたのですが、今はミニ専門店になっています。ホームページで見て狙っていたエステートエンジン乗せ換え車は実物を見ると思っていたより大きい気がしました。妻もあまり形が好きじゃないみたい。やっぱり普通のミニがいい気がしてきました。お店にあるのは7台。そのうち2台はエンジンがチューンしてあるもので、ミニ初心者にはつらそうです。その中に綺麗で欲しいなと思える3台があって、2台はマニュアルで、1台はオートマ。色は白とベージュと黒。内装のモディファイもきっちりやってあって、私はその中のどのミニでもよかったのですが妻は色が気に入らないといいます。落ち着いていていいじゃないですか。でも「地味すぎ!」とか言うのです。
ミニには改造というかモディファイするパーツが何百とあるんです。最新型を初期型そっくりにすることも可能です。ガレージモーリスにあった1台もそれをやってある車でした。自分でやったら200万円コースの改造です。もちろん私もノーマルのまま乗る気はこれっぽっちもありません。自分好みの内装、外装にしたいわけです。それにはお金が結構かかるので、初めからある程度やってある車はお得感があります。それを考えるとガレージモーリスにあった3台は理想的でした。
でも半ば無理やり家計に負担をかけて、乗り換えるわけですから、妻が気に入らないと言っているのを強引に買うのも気が引けます。で、とりあえず店を出ました。
その帰り道にあるので寄っみたのがイールという新興勢力の店です。新めの綺麗で走行距離の少ない車を綺麗に整備して売る店です。私が以前ミニを勉強している時代にはなかった店です。もう夜で暗かったのですが、その中にヘリテージカラーという昔の純正色を1997年に復活させた特別な色をしたミニが2台ありました。アーモンドグリーとサーフブルー。写真はアーモンドグリーン。どちらの2台もほとんどどこも改造してありません。ローバーで売っていたそのまま。どちらも1997年製なので10年間ノーマルで来た車です。特にサーフブルーは新車みたいに綺麗。走行距離も20000kmいってません。寒い日だったので妻と息子はお店の2階の車が見えるところにいて、私一人で説明聞いたり、乗ってみたりしていました。一通り車を見せてもらって、妻のところに行くと、「あの青い車がいい。」と言うのです。ここから見るとサーフブルーの車にスポットライトが当たっていてとても綺麗なのです。ミニへの買い替えに消極的だった妻でしたが、サーフブルーのミニが気に入ってしまったようです。
サーフブルーはフルノーマルのミニです。私はセンターメーターというスピードメーターがインパネの中央にある内装に凄い憧れがあるのですが、これに改造するには50万円ぐらいはかかるので、最初からやってある車を買おうと思っていました。サーフブルーのミニだとセンターメーターは諦めないといけないし、小物を一つ一つ替えていっても結構お金がかかるでしょう。しかしミニのマーク1だのマーク2だのセンターメーターだのグリルの違いだのそういうのには全く知識がない妻は色だけで車を選んでしまいます。その日は一晩かけて改造費を計算してみましたが、程度がいいぶん車両価格が高いので、改造費も含めて考えたらかなり高い買い物になってしまいます。カメラで言えば、どうしても限定カラーの黄色のハッセル503CWが良くて、新品に近い中古を買って、中身を昔の500CMのものに換えるみたいなイメージです。
次の日、朝から妻は「イールに電話をしてサーフブルーのミニを押さえよう。」と言います。でも黒や白はだめでもアーモンドグリーンならまだ許せる雰囲気です。もう1件東京に有名なミニ屋があるのでそこに行くことにしました。クーパーモデルを復活させた立役者でもあるミニマルヤマです。ちょうど東京の反対側にあるので結構遠いですが、アルファ147で向かいました。
さすがミニマルヤマ。1F,2Fのショールームにミニがたくさん!キャブのインジェクションの走りの違い、マニュアルとATの耐久性の違いとかも教えてもらいながら、1台1台見て回ります。キャブのマニュアルもいいなと思ってきました。どうせ趣味の車ですから。丸山さんご本人にいろいろ教えてもらいながら、かなり長い時間をミニマルヤマで過ごし、私が目をつけたのは、最終モデルで欧州仕様のタヒチブルー(ブルーメタリック)のやつ。そこそこ改造もされていて、インジェクターやラジエータ、ギア比が特別でそそります。センターメーターだし。この色なら妻も文句を言わないだろうと。そうするとシートの模様が嫌とかいいます。ならシートを張り替えようとまで話は進んだのですが、決められないということで戻ることにしました。帰りに再度ガレージモーリスに寄り、そしてイールにも寄ると、どうしてもこのサーフブルーがいいと言うので、もういいやという気になってきてしまって、私はセンターメーターを諦め、ただしある程度は改造をしてから納車してもらうことにして、決めてしまいました。
この時少し試乗させてもらったんですが、あのハンドルびっくりですね。噂には聞いていましたが、ホント寝ている。写真を見ても解らないのですが、回してみるとよくわかります。運転姿勢がバスみたいだというのが。そして重!前輪駆動のパワステじゃない車は初めてです。RRのスバル360は逆に軽すぎで高速とか怖かったですけどね。それから夜なのに室内が明るい。窓の面積が大きいせい?。147は窓小さいですからね。あと車高が低い!昔ロードスター乗っていた時ぐらい。こりゃあミニの運転面白いっす。一発で気に入ってしまいました。納車はまだなのですが(徹底的に整備してから納車だそうです)楽しみです。
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