エンサイン

17 May 2007

エンサインオートレンジ220in浅草

前回記事と同じ時に撮った写真です。戦前カメラですが描写は神が居ると言われているビオゴン28mm/f2.8に負けてませんね。

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Ensign Autorange 220 with TESSAR 75mm/f4.5


Ensign_220_028_1
Ensign Autorange 220 with TESSAR 75mm/f4.5


Ensign_220_029_1
Ensign Autorange 220 with TESSAR 75mm/f4.5


Ensign_220_032_1
Ensign Autorange 220 with TESSAR 75mm/f4.5


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Ensign Autorange 220 with TESSAR 75mm/f4.5

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10 April 2007

ROSSXPRESS105mm/f4.5

エンサインオートレンジで撮った写真です。

Ensign_autorange_022
ENSIGN AUTORANGE ROSS X PRESS 105mm/f4.5 125PX HC-110


Ensign_autorange_015
ENSIGN AUTORANGE ROSS X PRESS 105mm/f4.5 125PX HC-110


Ensign_autorange_008
ENSIGN AUTORANGE ROSS X PRESS 105mm/f4.5 125PX HC-110


大きなフォーマットの緻密さはスキャンで再現出来ているでしょうか?最後の船の写真の木なんてスキャン直後は(サイズ縮小前)凄い写りなんです。フィルムは最近昼間はプラスXを使ってます。

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02 April 2007

エンサインオートレンジ

***スパムブロックが入っていました(勝手に)。暗号を入力しろと出るやつです。でもうざいので解除しました。これで普通に投稿出来ます。***

あの謎のエンサインが届きました。yokochanさんからの情報ありました。私もあれからいろいろ調べたましたし、友人からの情報もありました。カメラの名前は「エンサインオートレンジ」です。

Ensign_autorange03_1
早速カメラをいじってみましょう。前蓋は底の押しボタンで開けます。

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わかっていたようにレンズは自動起立しません。自分で出してやります。カチッと止まります。

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ピント合わせはこのレバーのようです。このレバーを動かすとレンズ全体が前後します。レンジファインダーを覗き
ます。1.5倍ぐらいの高い倍率です。視度補正も出来ます。視度補正できるフォールディングカメラなんて他にあり
ます?そしてレンズの移動と連動しています...ホントにオートレンジでした。

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レンズ下の2つ出ているつまみをつまむとレンズロックが外れて、蛇腹が折りたたまれます。前蓋の閉め方がわからず、かなり長い時間検討して(力の入れ具合が難しいですよね。壊れちゃうと困るし)、やっと発見しました。

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さてさて気を取り直して、再度観察してみます。レンジファインダー横のあの謎のピン!なんとこれを動かすと645マスクが下から立ち上がるのでした!凝ってます。私が持っているもう1つのエンサインオートレンジ220や、前に持っていたエンサイン820スペシャルもマスクが付いていましたが枠がスライドしてくるだけでした。それもスライドのレールがあるわけではなく、ファインダーブロックと軍艦部に挟まれているという感じです。残念なことにアパーチャー部に入れる645のマスクは付いていませんでした。どうしても欲しければ自作すればいいのでしょうが、私は特に必要ありません。

レンズの上にある反射ファインダーもちゃんと見えます。ウエストレベルでも一応使えるということですね。

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そしてびっくりしたのは(知ってる人には当たり前なのかもしれませんが私は予想もしてなかったです)、レンズがフォールとシフトすることなんです。向かってレンズの左上にあるレバーを下げると、グウォーンとレンズがフォールします。またレンズ下のダイヤルを引き出して、回すと左右にシフトするんです。うちで初めてのフォールが出来るカメラとなりました。

状態はそこそこ良かったです。ボディもレンズもファインダーもずいぶん汚れていましたが、2時間くらいかけて拭いたら綺麗になりました。

大事なことを忘れていました。120フィルムが使えるかどうかを調べていませんでした。裏蓋の開け方がまた変わっています。開けてみると残されたスプルーが。金属製です。ぱっと見は120フィルムですね。620は確か軸が細いはずです。試しに120フィルムを入れたら無事入りました。

さてさてこのカメラですが、素性も知りたいですね。更に調べると昔の広告も発見しました。まさしくこのカメラです。ということで普通に市販されたカメラのようです。コンパーラピッドが1935年ぐらいからの発売で、メッキがクロームになったのが1937年ぐらいですからその間に作られたと言うことでしょう。

その後友人から、カメラレビュー別冊クラシックカメラ専科34「戦後のイギリスカメラ」特集号に載っているということで早速手に入れてみました。まさしく載っています。エンサインオートレンジが正式名のようです。というかカメラに書いてあります。通常エンサインのカメラは数字が付くのですが、これはないようですね。その資料もこのカメラに関してはべた褒めです。

9727_1_sbl更に売っているものを2つ見つけました。幻と言うわけではないみたいですね。ただ単に私が知らなかっただけみたいです。クラシックカメラ専科でもテッサー105mmとコンパーシャッターの組み合わせ、売っているのもそれでした。私のはロスXプレス105mmとコンパーラピッドの組み合わせです。きっと後期型なんでしょうね。

実際に撮影してみると実にいいんです。そしてあのボケが!あのって言われてもわかりませんよね。以前持っていたエンサインセルフィックス820スペシャルで1度だけ発現したとても綺麗なボケが出たんです。ただピントが合わなかったのですが、レンジファインダー連動なら合うかもしれません(ちょっと不安ですが)。

Ross_xpress105mm_a03
ENSIGN SELFIX 820 SPECIAL ROSS XPRESS 105mm/f3.8

これが1度だけ見れたピンボケなのに綺麗な写真。

Ensign_autorange_003
ENSIGN AUTORANGE ROSS XPRESS 105mm/f4.5

Ensign_autorange_002_1
ENSIGN AUTORANGE ROSS XPRESS 105mm/f4.5

試写してみたらこんな感じに写りました。

そしてこの時代のコンパーラピッドはいいですねえ。操作感と音!この時代のコンパーラピッドが素材も仕組みも最高なのだそうです。ルックスも大好きです。ネガの大きさもやっぱり69は迫力。これだけぺったんこだと持っていくのもそれほど苦じゃないし、お気に入りのカメラになりました。

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22 March 2007

エンサイン220最近の写真

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Ensign Autorange220 TESSAR 75mm/f4.5 400TX HC-110


Ensign_220_032
Ensign Autorange220 TESSAR 75mm/f4.5 125PX HC-110


Ensign_220_029
Ensign Autorange220 TESSAR 75mm/f4.5 125PX HC-110


Ensign_220_028
Ensign Autorange220 TESSAR 75mm/f4.5 125PX HC-110


Ensign_220_027
Ensign Autorange220 TESSAR 75mm/f4.5 125PX HC-110


Ensign_220_039
Ensign Autorange220 TESSAR 75mm/f4.5 400TX HC-110


Ensign_220_038
Ensign Autorange220 TESSAR 75mm/f4.5 400TX HC-110


最近連れ歩いているエンサインオートレンジ220の写真です。なぜだか明治神宮と浅草寺となってしまいました。今まで使ったことのないプラスXも試しながらの撮影です。

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15 March 2007

謎のエンサイン!

エンサインオートレンジ220は非常にお気に入りカメラになりました。このカメラにはコンパーラピッド&テッサーf2.8が付いたものもあるので、それも欲しいなあとウェブ上を探しておりました。するとエンサインの昔のカメラがいろいろわかってきます。フォールディングカメラは50種類も作っていたそうです。

Ensign_commando6×6の凄い名前のフォールディングカメラ「コマンド」。これは元々は英軍向けカメラだったそうです。戦前には「レンジャー」というカメラもありました。これも軍用ですかね?

Ensign_multex127フィルムを使うほとんど唯一と思われる距離計連動カメラ「ムルテックス」。結構かっこいいですよねえ。127フィルムを使う割には大きくて重いそうです。実物は私は見たことありません。

Ensign_fulvueボックスカメラみたいな可愛いデザインの「フルビュー」。ピントもシャッタースピードも固定でしょうか?(いまいち不勉強です)でも可愛いですよねえ。飾りにしてもいいくらいです。

他にもウッドカメラの一眼レフとかハンドカメラとかいろいろ見つけました。

でその中で気になったのが、正体不明のカメラ。eBayの画像をそのままアップします。

36413783_oトップカバーにオートレンジって書いてあります。距離計連動?!ホントに距離計連動のスプリングカメラって少ないんです。距離計の横にあるレバーみたいなのは何でしょう?シャッター?まさかねえ。

36413782_o蓋が開いても、レンズが引っ込んでいるのはフォールディングカメラと言うより、ハンドカメラです。普通のスプリングカメラは蓋に連動してレンズが出てきますが、これは自分で引っ張り出して固定しないといけないわけです。フォクトレンダーのベルクハイルが欲しい!と思ったことがありますが、あれもこんな感じでした。

36413781_oフィルムフォーマットもいまいちわかりませんが、どうも120で大丈夫そうです。まあだめでもどうにかなるでしょう。

36413785_oシャッターはなんとコンパーラピッド、レンズはかのロスXプレス105mm/f4.5と最高の組み合わせです。

いくら調べてもそんなカメラはどこにも載っていません。ちゃんとレンジファインダーの上にエンサイン オートレンジと書いてあるので、純正の改造カメラかもしれません。売主はカメラ店ではなく、どうも骨董店のようで、カメラのことはよくわからないようです。

36413778_oポイントはXプレス105mmが距離計連動で使えることと、シャッターがコンパーラピッドで、1/400秒まで付いていることです。戦後の高級フォールディングカメラであるエンサインオートレンジ820でさえ、最高速度1/250秒ですから(シャッターは自社製イプシロン。実際は1/250秒は出ないらしいです)、コンパーラピッド(どうもメッキはニッケルですね)が付いているのは非常に良いです。レンジファインダーは二眼式で旧式ですね。ボディは真っ黒でいかにも戦前カメラという感じです(戦後はメッキが流行ります。)。フィルターやフード、革ケースまで付いています。フードが付いているのは珍しいですよね(日本製っぽいですけど)。安いし、だめもとって感じで買ってみることにしました。

さてさてどうなることやら。当たりか外れか。みなさんはこのカメラ知ってます?情報求む!

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18 February 2007

戦前テッサー!

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ENSIGN AUTORAGE 220 with TESSAR 75mm/f3.5


Ensign_220_011_1
ENSIGN AUTORAGE 220 with TESSAR 75mm/f3.5


Ensign_220_009_1
ENSIGN AUTORAGE 220 with TESSAR 75mm/f3.5


Ensign_220_007_1
ENSIGN AUTORAGE 220 with TESSAR 75mm/f3.5


凄い質感と立体感ではありませんか?ノンコートにしては完全逆光の最後の写真もいい感じです。レンズの曇りもこの写真の後取ったので、もっといい感じになりそうです。

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15 February 2007

フォールディングカメラが欲しい

日本ではスプリングカメラと呼ばれるフォールディングカメラお持ちですか?見るからにクラシックな外観。畳むとポケットに入るぐらい小さくなってしまう持ち運びのよさ。写りも決して現代カメラに引けをとりません。問題は速写性ですかね。のんびり撮るなら1台ぐらい持っていてもいいでしょう?

最も有名というか名機なのはツァイスイコンのスーパーイコンタシリーズでしょうか。素晴らしい作りの良さと距離計連動。フォーマットも6×9、6×6、6×4.5とあります。

ほとんどドイツ製ですが、昔は世界中でいろんな種類がたくさん作られました。その中にエンサインというイギリスのカメラがあります。このカメラに付いているロスXプレスというレンズの評判がいいんですよ~。私も使ってみたくて、以前エンサインセルフィックス820スペシャルという長い名前のカメラを持っていました。確かにロスXプレス105mm/f3.8は素晴らしいレンズでした。しかし...
1)自社製のシャッターがしょぼい(Epsilon)。
2)重い(1キロちょっと)
3)赤窓を見ながらのフィルム送りが大変。
4)単独レンジファインダーから数値を読み取って、レンズのヘリコイドに移すのだけど、目盛りがアバウト。
なのです。なのに写りは非常に良いので、大事な撮影で使ったらピンボケ連発(最短、開放)でがっくりきて手放してしまいました。

で、フォールディングカメラに対する要求が増えました。
1)連動レンジファインダー付き
2)そこそこ軽い
3)赤窓式じゃないこと
4)レンズもシャッターもいいこと
5)出来ればストラップが付けられる。

Ikonta6×9のカメラに名機が多いのですが(スーパーベッサとか)やっぱり大きいので6×6か6×4.5。スーパーイコンタの6×4.5版(スーパーセミイコンタと日本では呼ばれています)なんてかっこいいし、いいかなあと思っていたのですが、これは最後まで赤窓式なのです(6×6版のスーパーシックスは早いうちに巻き止めが付きます)。

Rollop候補1:友人の持っているプラウベルロールOPは上の条件がすべて揃ったカメラです。645版と66版Iがあります。一部の本にはRollOP IIと書いてありますが、私には区別出来ません。もしかするとIは存在しないのかもしれなません。このカメラは世界で最初の巻き止めが付いた645カメラです。レンズはアンチコマー75mm/f2.8。作りも非常に良いですし、私も真似してそれを買っちゃおうかなあと。

Konica_peal候補2:先日コニカIIIを買って、この頃のコニカのカメラの作りこみは凄いとわかりました。そして同時期に日本の名機と言われているパールシリーズを作っていたのです。自動巻き止めになるパールIIIなんかいいんじゃないか!と。ただこのカメラにはストラップが付けられません。あと645にしては大きい。

ターゲットを決めて、いろんなところを見て周りました。すると別のカメラを発見したのです。

エンサインオートレンジ220

またもやエンサイン!!オートレンジ(オートレンジは連動レンジファインダーのこと)は16-20や820は知っていましたが、220は知りませんでした。なんとレンズはテッサー、シャッターはコンパーが付いています。作られたのは戦前!!

調べてみると1938年から1949年まで生産。戦争を挟んで長期間作られたせいか、かなりのバージョンがあります。レンズは自社製エンサー75mm/f4.5(のちにf3.5)が主ですが、ルーコス75mm/f4.5というレンズもありました。そして高級バージョンにテッサー75mm/f4.5(のちにf2.8)がありました。シャッターもいろいろあり、自社製のエプシロン(最高速1/250s)の他にプロンターII(最高速1/150s)、コンパー(最高速1/250s)、コンパーラピッド(最高速1/400s)がありました。戦後に作られたロスエンサイン社の最高峰オートレンジ820でも赤窓式なのに、戦前のエンサイン社のオートレンジ220は自動では止まらないけど、フィルムカウンターが付いていて、レンズは中判用テッサー最高峰の噂もある75mm/f4.5!ストラップは付けようと思えば付けられる。6×6にしては結構軽い(650g)。これはいいかも!と買うことにしました。

Ensign_220_01_1届いてみると結構綺麗。シャッタースピード、レンズ曇り調整、修理に出しましたが、使い勝手はかなり良いです。ハンドカメラみたいにレンズボードが動いてピントを合わせる仕組みがなんか凄い好き。本当にポケットの入れて持ち歩きましたが、ちっちゃくて軽いし、これは使えると思いました。中判カメラ持って行きたいけど、他に荷物があって重いからどうしようと思うときってありません?そういうときに最適のカメラだと思います。

モノクロが凄いんじゃないかと思って買ってみたカメラです。早速トライX400で撮って自分で現像(現像話の2回目です)。ネガ見てもいまいちわからなかったのですが、スキャンしてみてびっくり!凄くないですか?戦前テッサー恐るべし。超お気に入りのカメラになりました。
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