時計

07 February 2006

時計を買う!

sinn903SINN903を買ったときは
1)裏蓋シースルー
2)シースルーから中の機械がよく見えるように手巻き
となると選択肢はレマニア1873しかなく、スピードマスタープロフェッショナルはあまりにみんな持っているのでSINN903にしました。そしてプラスチック風防なので軽く、ベルトも革なので更に軽く、機械式時計も軽いものがあるのを知って喜びました。その前の愛用は非常に重たいダイバーをしてましたので。それから2年使い込みましての結論は、プラスチック風防は交換するときも安いと言われてますが、やっぱり傷が付くのは気になります。また30m防水なので水には気を使います。手を洗うときも外さないと怖いです。1度左手に持ったシャンパンを開けたときに中身が噴出し、時計にかかったときは青くなりました。それにシースルーを喜んで見ていたのは最初だけでした。

そこで今回のテーマは
1)防水100m以上必須
2)やっぱり所有欲を満たすムーブメント入り
いろいろ見て回ると、超高いか、安いものの2つに別れ、ちょうど私が買えそうな機械式クロノグラフは少ないのです。
比較的安いブランド:オリス、SINN、ハミルトン
その中でかっこいいと思ったのは
orisオリス クロノリス 672 7564 41 54
最初に見たときはおお!かっこいい!と思いました。オリスは最初に買った機械式時計で思いいれもありますし。でもちょっと派手かなあと。革ベルトだめになってしまったら同じもの手に入らないかもしれないし、50m防水だし。この時計の魅力のひとつはこの革ベルトでしょう。あと10歳若かったら買ってたでしょうねえ。ムーブはお決まりのバルジュー7750。

hamiltonハミルトン ジャズマスター クロノ H32616133
機械式クロノグラフでサファイヤクリスタル風防で100m防水で、でも安~い。ぱっと見、二つ目に見えるのも新鮮。ほとんど買いそうになりました。でもあんまり安すぎて、材質とか使用感とか心配になってきちゃいました。手にしませんでしたが、予想でローターの回る音とか気になるんじゃないかなあと...

SINNはバルジュー7750搭載モデルでよければいろいろあるし、レマニア5100搭載モデルも中古ならあります。でもなんか今ひとつデザインが好きじゃないんですよね。ケースがポリッシュ仕上げなのがなくて、黒とかグレーつや消しみたいなのが多いのです。

やっぱりあのメーカーしかないんですよね~。今まで何度も買いそうになって買わなかったブランド。デイトナ買ったときも候補に挙がったし、セイコー300mmダイバーを買うときも候補に挙がったし、SINNを買うときも。でもなぜか今まで1度も買ったことがありません。ホントむかーしからスピードマスタープロフェッショナルに憧れていたのです。学生時代から。妹の旦那がしていたり、仲のいい友達がしていたり。やっぱり同じ時計買えないですよねえ。ファーストレプリカが出たので買おうとしたりもしましたが、買わないうちにブロードアローが出て、そっちのほうがよくなったり。ブラスチック風防だけが好きじゃない点だったのですが、とうとうサファイヤガラス風防にモデルチェンジして、今度こそ買おうと思ったときもありました。ムーンフェイズのスピードマスタープロが出たときは本気で買おうと安いお店探してみたりもしたり。で、やっぱり今回も最終的にここにくるわけです。もうオメガの中でどれにするかの問題になってきました。

omega_moon
やっぱり欲しかったスピードマスタープロフェッショナルムーンフェイズ。実はこれ3種類あるのです。写真の左から黒、銀、白文字板。針の色も違います。黒だけ裏蓋シースルー。白とシルバーはベゼルがホワイトゴールド。黒もそうかもしれません。で白と銀は黒と比べてずいぶん安いのです。でも買うなら黒。レマニア1873をベースにムーンフェイズと日付表示を追加した超複雑モデル。うう、燃えます。でも改めて手にするとなんか文字盤に立体感がなくて、それから初めて気づいたのですが、この時計のベゼルって横から見ると溝があって変わってるんですね。写真ではかっこいいけど手にするとそれほどでもありませんでした。

あとはフレデリックピゲのオートマチックムーブが入ったのがこれまたたくさん種類があります。よくこれだけ作りましたよね~。オメガ。
omega05
左からスピードマスターブロードアロー黒、白、文字盤がカーボンのレーシング。

omega02
ミハエル・シューマッハ限定モデル達。

omega03
スピードマスターレーシングのオリンピックモデル、シーマスター300mクロノとそのオリンピックモデル。

omega04
最近発売されたシーマスターアクアテラの黒文字盤と白文字盤。そしてレイルマスター。これらは150m防水。

omega06いろいろ見ているうちに思ったのは、もういい年なんだし、いかにも!って感じじゃなくて落ち着いた感じなのが欲しいなあと。そうしたらあるじゃないですか~。ベゼルがツルンってしてて私の好み!インデックスと針はキラキラしてる。もちろんオメガのマークはアップライト。ヌメヌメした感じの文字盤とつや消しのクロノ窓。もちろんサファイヤクリスタル風防。150m防水で裏蓋にはシーライオン。決めました。アクアテラ クロノ Ref.2512-50。ブレスレットは黒の革ベルトに代えて使う予定です。お店に現品しかなかったから今取り寄せ中であります。

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06 February 2006

機械式クロノグラフの調査

今日は時計の話です。機械式カメラが好きな方は機械式時計もお好きなんじゃないでしょうか?時計はクォーツ、デジタル時計時代にかなり機械式時計は淘汰されてしまいましたが、今はかなり復興してます。カメラもいつかそうなるといいですね。

私は機械式時計の中でも、特に非常に精巧で複雑な機械が入っている機械式クロノグラフが好きです。今までSINN 903という手巻きのクロノグラフを愛用していましたが、思うところあって買い換えることにしました。

世界中にたくさんの時計メーカーがありますが、中に入っているメカ(ムーブメントと呼びます)は、自分たちで作らず買ってきて、必要なら改造して時計を作っているところがほとんどです。自分たちでムーブメントから作っている会社はロレックス、ジャガールクルト、ゼニス、セイコーぐらいではないでしょうか。あともう少しあるかもしれません。機械式クロノグラフとなると作れる技術を持っているところは非常に少なく現行品となるとあまりありません。その中でもいろいろ特徴があって、やっぱり機械式時計はブランドや見た目だけじゃなくて、ムーブメントにもこだわって買いたいものです。

大きく分けて自動巻きと手巻きに分かれます。手巻きは普通に手に入るのは1つのメーカーのみです。
crono_01レマニア1873
横目(小さい丸が横に並んでいるのでそう呼びます)で、9時位置に通常の秒針(永久秒針)があり、30分計が3時位置、12時間計が6時位置にあります。月に行ったので有名なオメガのスピードマスタープロフェッショナルがこのムーブメントです。他に私が持っているSinnの903やブライトリングのコスモノートなど。手巻きの横目はたいていこれです。歴史があり、コストのかかっている少量生産のムーブです。手巻きが良ければお勧めです。

このムーブメントのコピーでロシア製のポルヨット3133があります。ロシア製クロノグラフはこのムーブが入っています。

自動巻きは数種類あります。もっともたくさん使われているのは
crono_02バルジュー7750
縦目のクロノグラフのほとんどはこのムーブです。大量生産向けに作られたもので、ストップウォッチの押し感触に関わるコラムホイールがカムになっていたりして、コストダウンを限界までしたものです。このムーブが入った機械式クロノグラフは安いものは50000円ぐらいから買えるという逆に画期的なムーブです。高級時計メーカーもこのムーブを使っていますが、独自に改良しているメーカーもあるようです。クロノメーター認定(簡単に言うと精度が高い証明のようなもの)されているメーカーもあります。

この他に縦目のクロノグラフは
crono_08レマニア5100というのがありましたが数年前に生産中になってしまいました。このムーブメントの特徴は、中央の60秒針がある位置にもう1本針があって、これが60分計だということです(写真の飛行機方の針)。12時位置は24時間計ですし、すぐわかります。SINNやTUTIMAとかに使われていました。あとセイコー6S77Aというムーブメントもあります。これはセイコーのみが採用していて、パワーリザーブ付き(ゼンマイの巻き上げ具合がわかる)です。

横目の自動巻きクロノグラフは見分けがつきにくいです。永久時針がどこにあるかで大体見分けがつきます。6時位置にあるのが
crono_03ロレックス4130
ロレックスの現行「デイトナ」に搭載されているのがこのムーブです。長年ロレックスはクロノグラフだけは自分達で作れず、他のメーカーから買っていましたが(一世代前のデイトナはゼニス400)念願かなって数年前に完成したムーブです。ロレックスのデイトナ1162520以外には使われていません。

そして先代のデイトナが採用していたのが、ゼニス社の
crono_04エルプリメロ400
です。永久秒針は9時位置、3時位置に30分積算針、6時位置に12時間針です。日付が4時と5時の間にあることが多いです。10振動(1秒に10回秒針が動く)というハイビートです。限られたメーカーにしか採用されていません。世界最高のクロノグラフムーブメントの一つです。私も持っているROLEXデイトナ16520はこのムーブを独自に改良し、8振動にして採用しています。

これと間違いやすいのが最近開発された
crono_06フレデリックピゲ1185
です。オメガとの共同開発とのことで、最初はスピードマスターブロードアローに採用されたようです。このムーブはエルプリメロとまったく同じ配置なので(配置はレマニア1873も同じです)外観では区別がつきにくいです。日付は6時に位置にあることが多いですがこれは決め手になりません。このムーブは6振動のロービートなので秒針の動きや耳を当てて音を聞くとわかるかもしれません。コラムホイール採用でクロノメーター認定の高級ムーブメントです。

そして最もたくさん使われている横目の自動巻きクロノグラフは
crono_05ETA2894-2
です。このムーブメントは3時位置に永久時針があるのでわかります。これもETA社の汎用量産ムーブメントでたくさんのメーカーで使われています。このムーブはよく二階建てと言われて、マニアには嫌われているのですが、普通の自動巻き時計にクロノグラフムーブを後付けされています。やはりマニアはクロノグラフ専用ムーブメントがお好きなようです。

他にもクロノグラフのムーブメントはいくつかあるようですが、普通の人が選択できるのはこの中からだと思います。

(時計好きですがそれほどマニアでもないので、間違っている記載があるかもしれません)

続く。

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