
ずっとアルパ9dを愛用してきまして、やっぱりアルパはいい!と思います。普通の一眼レフのようにミラーボックスがボディから出っ張っていないので、ミラーのぶんだけボディの厚みがあります(ミラーはとても小さいけど)。なのでそのボディを持ったときの違和感といいますでしょうか、ライカなんかを持った後アルパを持つと「厚い」と感じるところがアルパちっくです。そして前にあるシャッターボタンを押したときの感触と音が燃えるんです、撮影してて。シャッター押して燃えるのはハッセルとアルパだけですね(私的には)。
でも...今でもアルパ9dはアルパの中で一番カッコいいと思っておりますが、やはりどうしても速写性に欠けるのです。のんびり物を撮るには最高のカメラなのです。でもアルパをポートレート撮影の実戦で使いたいと思っている私はもう1世代後のモデルを使いたいと思いました。
で悩みましたが、とりあえず愛機アルパ9dは手放しておいて(怒濤のコンタックス買いでお金なくなってしまってたし)、次のアルパをいつか手に入れようと。アルパ9dを持っていると、きっと買い換えられないと思って(一度10dブラック美品見つけたことがあったのですが思い切れず、後で後悔しました)。なのでアルパ9dは友人のところへ里子に行きました。
第3世代前期(6cと9d)の後期(10d、11e、11el、11si)との違い
1)露出計がシャッタースピードに連動しない
2)シャッタースピードを押してから回さないといけない
3)シャッターダイヤルがシャッターを押すと回転する
4)シャッタースピード目盛りが不均等配置
5)ストラップ金具の形
まあ実はそれほど変わらなさそうですが、とっさにシャッタースピードを変えようとすると結構使い勝手が違うのです。アルパは一応6c以降が第3世代となってますが、10d以降は第4世代と言ってもいいぐらいの変更があります。
第3世代後期のそれぞれの特徴
10d 露出表示が針。露出の外れている加減がわかって使いやすい。シルバーがペイントではなく、メッキになった。
11e 露出表示が2つの超小型バルブ。赤が点いたらアンダー、オレンジが点いたらオーバー、両方点いたら適正。またミラーが大きく軽くなりファインダーも明るくなった。
11el ミラーアップ機構追加。またレリーズロック機構が2段階になった。1段目:露出計が動くがシャッターを切ることも出来る。2段目:露出計は動いて、シャッターは落ちない。
11si 露出計がCdSからSPDに変わり、測光範囲が広くなり、反応も早くなり、点灯するランプが3つ3色のLEDに変わった。赤が点いたらアンダー、オレンジが点いたらオーバー、緑が点いたら適正。
狙いは10dか11siでしょうか。それぞれ特殊カラー(ゴールドとか)除くと10dが3888台、11siが1180台です。この際ですから色は黒が良いとか言いません。状態の良いものを。
そしてまもなくして見つけたのがアルパ11siでした。露出の安定さだけでそんなに人気があるとは思えないのですが、アルパの中では最も人気があり、値段も特殊モデル以外では一番高価です。1977年から作られました。50周年モデルやゴールドモデルも存在しますが、通常はブラックモデルで、ブラックも軍幹部がブラッククロームとブラック結晶塗装の2種類があります。クロームメッキモデルもありますが、ブラックより少ないです。また盾マークのクレストのありというのがあって、これがゴールドでとても違和感あるのですが、アメリカ輸出モデルには付いているのです。つまり付いていないモデルはヨーロッパ用(もしくは日本用)ということになります。クレストなしの方が人気があるようです。アメリカへの輸出が8割のカメラですから「なし」を探すと結構大変です。当時はライカの1.5倍する世界で最も高価な35mmカメラでした。あと電池が今でも売っている4LR44なのでアダプター等が不要になって便利です。また11si最終モデルはスクリーンがキャノンのT90のものが入っています。クローム412台、黒塗り768台、グレーベロア仕上げ5台、金色仕上げ11台、金メッキ705台、合計1901台。
私の今回購入したものは1978年製のブラッククロームモデルクレストなしモデルです。希少なストラップ金具付き。マクロスイター50mm/f1.9付きです。たぶん買うときはレンズとセットになってしまうだろうと9dはマクロスイター付きで手放しましたからちょうどいいのです。一番好きなレンズですけど、もう1本アラウスイター50mm/f1.8があるので、しばらくはなくても我慢出来るだろうと。結局ない期間は短かったですけどね。
くー、かっこいいっす!やっぱりアルパ最高。

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