シュールストレミング試食
昨年末、カメラ仲間の忘年会で珍しいものを食べました。スウェーデンの缶詰でシュールストレミングというものです。なんとこれは世界一臭い食べ物として有名でなのです。塩漬けのニシンなのですが、缶の中で発酵して、凄い臭いを発します。なんといっても凄いのは缶の内圧が上がってしまい、缶が膨らみ、そして缶切りを入れると、そこから凄い臭いの液体が噴出すということです。食べた後、調べてみましたら、
・爆発の可能性があるから空輸禁止
・スウェーデンでは森へ行って開けるらしい
・家の中では決して開けてはいけない
という凄い缶詰でした。レインコートを着て開けているレポートとかもありました。
さて我々は友人宅のマンションの階段付近で、水を張ったバケツの中で開けました。まず缶切りを入れると、ボコボコと気体が出てきます。と同時にそのバケツの水が白くにごります。
開けた友人は水の中から手を出して、嗅いでみます。「くさ!」そしてもう少し切り込みをいれ、圧力を下げ、臭い液体をずいぶん水の中に出してから、外に出し、缶を開けました。第一印象は思ったほど臭くない。確かに臭いですけど、この世のものとは思えないほどは臭くないです。
そして試食会。黒パンに挟んで食べました。味はめちゃめちゃ塩分の濃い塩辛。凄い塩辛いのです。でもまずくはありません。少量のシュールストレミングと大量のパンがあれば、結構いける食べ物でした。まあ、臭くても食べたいから作られているのでしょうが。
思ったのは我々の食べたのはスウェーデン直送(空輸!)だったので、船便の暑い船底での発酵がなかったし、作った時期が早く、賞味期限がまだまだあったのでしょう。まあとにかく面白い経験でした。
それにしてもズミルックス35mmの描写の美しいこと!世界一臭いレポート写真も幻想的です(笑)。
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