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March 2010

30 March 2010

35mmスプリングカメラが欲しい

スプリングカメラに凝ったのは何年前だったでしょうか?ちょっとブログで調べてみます(こういう時便利ですね)。ああ、2007年ですね。2007年にドイツのスプリングカメラ1台、イギリスのスプリングカメラ3台買って満足したんでした。安くてちいさくて良い写りで燃えたものです。今でもたまに使ってますよ。やっぱりスーパーイコンタが一番持ち出しますかね。

ブローニー用のスプリングカメラは手に入れたのですが35mmカメラは買わなかったのは、あんまり欲しいカメラがなかったからなのですが、実は1台手に入れたいと思っていたカメラがあったのでした。その名はスーパーバルディナ。ドイツバルダ社のカメラでレチナに対抗して作られてました。現物は見たことがないのですが、スプリングカメラに凝っていたころに買った本「使うスプリングカメラ」に写真が載っているのです。

Super

ネットで見つけた写真の中では一番綺麗ですが、本のこのカメラはもっと綺麗なんです。ニッケルメッキカメラのかっこよさもこの頃知り、欲しい候補に入れていたのでした。しかし物はぼろぼろのものしか見つからず、手に入らぬまま3年の時が過ぎました。それが先日たまに覗くドイツのネットショップに出てたんです。で、過去の記憶を元に、えいっと買っちゃってから、詳しく調べ始めました。

たくさん集めた日本で手に入るスプリングカメラの本にもこの本の記載はほとんどなく、もっとも詳しく書いてあるのがなんと漫画の原作者西ゆうじの「クラシックカメラ物語」でした。以下はネットで調べたスーパーバルディナスパーバイヤーズガイドです(笑)。

スーパーバルディナはバルダ社がレチナに対抗して作ったバルディナというスプリングカメラに連動距離計を付けたカメラ。バルディナは1934年発売、スーパーバルディナは1936年発売。ライバルのレチナに連動距離計が付いたのも同じ年ですね。スーパーバルディナの特徴はスプリット式の連動距離計の中央にビューファインダーが付いていて、これが距離計と連動してパララックス補正することです。レチナにパララックス補正が付くのはずっと後です。まあ、レンズとビューファインダーがかなり離れてしまっているので、必須だったのでしょう。同じ位置にビューファインダーのあるスーパーイコンタで近いところを撮ると、撮るつもりだったのとかなり違う写真ができてきてびっくりすることがあります。

もうひとつの特徴はフィルムカウンターに蓋が付いていること。これが使いにくそうだけどかっこいいのです。何枚撮ったかな?と蓋を開けると美しい針がフィルム残り枚数を示すのです。どうもカウンターが自動復帰するみたいです。

スーパーバルディナには2つのバージョンがあって、初期型は黒革張りとニッケルメッキ。上の写真のやつです。そして後期型は距離計部の革張りがなくなってクロームフィニッシュです。

レンズは実に多彩。まあこの頃のバルダのカメラはそうだったみたいですが、レンズとシャッターは外部から買ってくるのですきなのが選べたようです。

Meyer Gorlitz Trioplan 5cm f/2.9
Schneider Radionar 5cm f/2.9
Schneider Radionar 5cm f/2.8
Schneider Xenar 5cm f/2.9
Carl Zeiss Jena Tessar 5cm f/2.8
Schneider Xenar 5cm f/2.8
Schneider Xenon 4.5cm f/2
Schneider Xenon 5cm f/2

気になるのはXenonの4.5cm/f2と5cm/f2でしょうか。4.5cmなんてあったんですね。知りませんでした。

シャッターは戦前のカメラですので、コンパー(最高速1/300秒)が基本です。オプションとしてコンパーラピッド(最高速1/500秒)も選べたようです。

そして買ったスーパーバルディナがこれ。
Super_bal02
閉じている姿。下側奥が巻き上げノブ。1枚取る度に横にあるレバーを小さなボタンを押しながらずらすと、ロックが外れます。ちょっとめんどくさい。巻き戻しの時の巻上げ解除はこのノブを引っ張ります。これがなかなかわからず苦労しました。
扉の左右にボタンがありますが、向かって左側(右手で操作する)が扉を開けるためのボタン、向かって右側がシャッターボタンです。左手シャッターですね。

開いた姿。
Super_bal01
買ったのは、後期型のクロムメッキのもの。レンズはSchneider Xenon 5cm f/2、シャッターはコンパーラピッドです。レンズ状態良好、シャッターも元気です。

これが話題の(?)カウンターとパララックス補正つきファインダー。どう?いいでしょ?
Super_bal03

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17 March 2010

35mm/f1.4縦位置特集

今回の撮影で感じたのは、F4sと35mm/f1.4の組み合わせはかなりいい感じでした。明るいファインダー、見やすいスクリーン、気持ちいいシャッター音。レンズがかなり重いのですが、ボディとのバランスはいい。そして安心して露出を任せられることもわかりました。やっぱり35mmが好きですねえ。描写もかなり似ていることがわかったので55mm/f1.2退の危機です(笑)。

24000007
Nikon F4S + Nikkor Ai 35mm/f1.4S
乗り過ごしてしまった北品川の駅。このくねくね線路が撮れたから乗り過ごしもOK!少し絞るととたんにしっかりしてきますが、55mm/f1.2のようにカリカリにはならないですね。


24000016
Nikon F4S + Nikkor Ai 35mm/f1.4S
品川神社の奥のほう。


24000024
Nikon F4S + Nikkor Ai 35mm/f1.4S
新馬場商店街のとあるお店。


24000029
Nikon F4S + Nikkor Ai 35mm/f1.4S
蒲田サンライズ商店街。開放かな?走っている自転車にピントを合わせるなんて神業!(笑)


24000033
Nikon F4S + Nikkor Ai 35mm/f1.4S
蒲田サンロード商店街。絞るとビシッと決まります!


24000036
Nikon F4S + Nikkor Ai 35mm/f1.4S
蒲田サンロード商店街。ホントは真っ暗だったのですが、さすがf1.4の強み。しっかり撮れてます。


24000037
Nikon F4S + Nikkor Ai 35mm/f1.4S
蒲田サンロード商店街駅前入り口。日曜日なのでこの人手。道の真ん中に立ってカメラを構えて、いい被写体が来るのをじっと待ちました。

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14 March 2010

35mm/f1.4 で開放しちゃいました

Nikkor Ai 35mm/f3.5Sを買ってからなかなか写真を撮りにいけなかったのですが、本日いい天気といい体調に恵まれたので試写を兼ねて写真を撮りに行って来ました。

このレンズの特性を見たいので、開放でいろいろ撮ってみました。F4sの1/8000秒のシャッタースピードは心強いですね。

24000018_2
Nikon F4S + Nikkor Ai 35mm/f1.4S
品川神社で見つけた河童。まだ最短ではありません。やはりf1.4で寄れるというのはすごいことですね。ほとんど未体験の世界。


24000035_2
Nikon F4S + Nikkor Ai 35mm/f1.4S
居酒屋の飾り。


24000012_2
Nikon F4S + Nikkor Ai 35mm/f1.4S
品川神社の鳥居群。開放で撮ったか定かでないのですが、このレンズの開放っぽい像のボケが見られるのでここに入れてみました。


24000015
Nikon F4S + Nikkor Ai 35mm/f1.4S
同じく品川神社


24000010
Nikon F4S + Nikkor Ai 35mm/f1.4S
品川神社で行われていた手作り市。変なフィルムを使ってしまったせいもあると思うのですが、ハイライトにハロがでたノスタルジックな描写。


24000031
Nikon F4S + Nikkor Ai 35mm/f1.4S
蒲田のうなぎや。ここおいしいらしいです。今度行ってみます。提灯の傾きに錯覚されたのか、写真が傾いていたのでそこだけ修正しました。


開放じゃない写真もあります。つづく

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11 March 2010

ニコン35mmレンズ

F4sに55mm/1.2Ai改を使っていると不満に思うことが1つ。せっかくのマルチパターン測光が使えない。そう、F4はAi改にはマルチパターン測光は使えないのです。どうもレンズの後ろから出ている棒が必要のようです。Ai改のレンズには純正改造であろうとあの棒は付いてこないのです。

また私がここ数年一番使い勝手が良くて、愛用しているのは画角60度あたりのちょっと広角レンズ。35mmぐらいのやつですね。ワイドローライはもうちょっと広いですが正方形画角だと狭く感じるので、ワイドローライはちょうどいい感じです。ライカは50mmレンズほとんど使いません。ズミルックス35mmかズマロン35mmですね。

で、F4にも35mmレンズを付けて使ってみようかなと。とすると何にします?意外と選択肢があるんです。Ai-sで開放値の大きい順に並べると、

3528ais_235mmf28opticn
Ai35mm/f2.8S
質量 240g
最短撮影距離 30cm
フィルタサイズ 52mm
フード HN-3


3525eE35mm
35mm/f2.5 シリーズE
5群5枚
質量 150g
最短撮影距離 30cm
フィルタサイズ 52mm
フード HR-4


352ais35mmf2opticn
Ai35mm/f2S
6群8枚
質量 280g
最短撮影距離 30cm
フィルタサイズ 52mm
フード HN-3


3514ais35mmf14opticnw_2
Ai35mm/f1.4S
7群9枚
重量 400g
最短撮影距離 30cm
フィルタサイズ 52mm
フード HN-3

55mmレンズが好きなので古いニコンレンズのほうが味があっていいかなという気もして、そうするとまたAi改になったりしてと本末転倒になる可能性もあるので、Ai以降に絞って、あとカールツァイスZF ディスタゴン35mm/f2とかPCニッコールという選択肢もありますが、これは縁があったらということにして、最終的にはf2の値段と軽さをとるかf1.4の明るさと開放のあまり感じをとるかでかなり悩んで、特にf1.4の重さと値段の差もネックになり、迷い時間は数ヶ月に及びましたが、結局Ai35mm/f1.4Sのレンズにしました。
P1020597

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06 March 2010

江戸東京たてもの園

ニコンを使い続けている理由の55mm/f1.2で撮った写真です。珍しくカラーで撮ってます。ここは古いものがいっぱいあって楽しいですねえ。写真誌とか見てもよく登場しますね。行ってみて、「ここで撮ってたのかあ」と思いました。

3706600835_308f564750_b
Nikon F2 + Nikkor-S Auto 55mm/f1.2


3706610309_7a57c8fc81_b
Nikon F2 + Nikkor-S Auto 55mm/f1.2


3706609913_214d8dfb9d_b
Nikon F2 + Nikkor-S Auto 55mm/f1.2


3706601177_16dde934ff_b
Nikon F2 + Nikkor-S Auto 55mm/f1.2


3707424504_f80ba00477_b
Nikon F2 + Nikkor-S Auto 55mm/f1.2


3707424688_33dc0e13eb_b
Nikon F2 + Nikkor-S Auto 55mm/f1.2


3707414228_d2ce78f030_b
Nikon F2 + Nikkor-S Auto 55mm/f1.2

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02 March 2010

ニコンのAEボディ何使う?

キャノンからカメラ履歴が始まったせいもあり、私のニコンデビューは結構遅く、コシナからツァイスのニコンFマウントレンズが出る!と聞いたときからでした。それで手に入れたのがF2フォトミックAの黒。未だツァイスのレンズは買ってませんが、それはツァイスレンズが出る前に何かレンズが欲しいと思って買ったAi改の55mm/f1.2が非常に気に入ってしまったためだと思います。

それから何年かレンズ1本、ボディ1台で使っておりましたが、最近軟弱になってきたのでAEで使いたいと思うようになりました。絞り優先があるAEボディ。軽い方がいいかな?そうなると候補は

Fe2_2FE2
FEの後継機種。
1983年発売。
1/4000秒のシャッターあり。
142.5×90×60mm
550g(ボディ)


Fa_2FA
1983年発売。
FE2に更にプログラムAEやシャッタースピードAEを追加。
世界初の5分割マルチパターン測光。
142.5×92×64.5mm
625g(ボディのみ)
ペンタプリズムの形がこっち系が好き。


Fm3a_2FM3A
2001年発売。
電子式シャッターと機械式シャッターとのハイブリッドシャッター。
FE系とFM系の融合機種。
ファインダー視野率:約93%(対実画面)
ファインダー倍率:約0.83
142.5×90×58mm
570g(電池込み) 
新しくていいけど、中古でも高い。


で、特にFAをメインで探しながらいろいろお店を回っている時に置いてあった1万円激安のF4を触ってしまったんですよ。電池も入っていて、クシュと小さなシャッター音に感動してしまったのです。ファインダーも見やすい!でかい?でかいですよね。重いし。コンセプトと違うため(軽いカメラ)その時は買わずに帰ったのですが、あのシャッターの感じと1万円の値段が頭を離れません。いろいろ調べてみるとF4はマニュアルで使うのには最高のカメラだということがわかってきました。

ピントの見易さ。
使えるレンズの種類。
制御スイッチがダイヤルで使いやすい。
用途に合わせてたてグリップを変えられる。
最高速は1/8000秒
自動巻上げなんだけどゆっくり静かに巻き上げる機構がある。
電池が切れても巻き戻しができるクランクが付いている。
5.7駒/秒の連写可能。

F1桁で唯一のプラスチックボディであり、人気がないらしいのですが、このカメラはいいぞっと。で、いろいろ見て回って、そこそこ綺麗なF4sを買いました。

P1020599


いろいろな資料にF4には55mm/f1.2は付かないと書いてあるのですが、知らないまま付けて使ってしまいましたが、問題ないようです。かっこよくありません?私はかなり気に入っております。

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