初ローライじゃない二眼レフ
毎年2月に開かれる銀座松屋のカメラ中古市。今年も行ってまいりました。目当てはローライ6008用の三脚アダプター。クイックシューのように使えるやつです。でも見つかりませんでした。他に目に付くのはやっぱり中判カメラ。その中でもSEMFLEXのアンジェニュー付きとか気になりましたが、ちょっと高くて断念。友人と会場内を1周したあと喫茶店で休憩して、帰り際に再度1周ぶらぶらしていると目に付いたのが喜久屋にあったマイクロコード。ずっとWeb上にあって気になっていたのです。このカメラはロスエクスプレス付きでで有名ですね。友人が喜久屋でお手伝いをしていたこともあって、あった2台両方見せてもらいました。大抵「レンズ曇ってますね~」とか「巻き上げ固いですね~」とか「ここに当たりがありますね~」とか言って下げてもらわざるをえないカメラばかりなのですが、2台のうち片方はほんと綺麗でOH済みで文句のつけようがなく、買うことになっちゃいました(笑)。
マイクロコード
イギリスのMPP(Micro Precision Products)社製。レンズにロスエクスプレスが付いているのが特徴。ほぼローライコードIII型のコピー。ただしシャッタースピードと絞り値はローライフレックスタイプで見やすくなっています。シャッターチャージと巻き上げは連動していないので自分でチャージする必要があります。スクリーンは磨りガラス。バヨネット1なのでローライ等のフードが使えますが、爪が上下逆についているのでローライのマークが下向きになってしまいます。2つのレンズの間隔はローライより少し短いようです。見た目ではほとんど区別がつきませんが、時代によりバージョンがあります。
ビューレンズ Ross 77.5mm/f3.2
テイクレンズ Ross Xpres 77.5mm(ちょうど3inchですね)/f3.5(3群4枚テッサー型)
サイズ102×140×95mm 重さ963g(MK-II)
シャッタースピード 1/300 1/100 1/50 1/25 1/10 1/5 1/2 1(MK-II)
MK-I初期
赤窓式スタート。スポーツファインダーなし。シャッターはイプシロン。 1951年2月より製造開始。
MK-I後期
シャッターがプロンターSVSに変更。セルフタイマーやストロボとのシンクロが出来るようになった。MK-Iすべて合わせて9000台強製造。
MK-II
スタートマーク式。スポーツファインダーが付き、シャッターはプロンターSVS。1954年から1958年まで製造。ボディナンバーが9230~120100までなので、生産台数3000台弱と思われる。この後マイクロフレックスにバトンタッチされます。
イプシロンの信頼性はいまいちなので買うならどうしてもプロンターSVS付きがよかったのです。手に入れたのはMK-IIです。ちょうどイギリスでミニが生まれた時期ですね。ミニとお出かけの時はマイクロフレックスがお似合いかもしれません。
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