全天候型カメラ
ボルネオ写真の公開はやめてカメラ話に。今回ボルネオの海で水中で使ったのはフジのレンズ付きフィルムの水中でも撮れるバージョンのもの。当然といえば当然ですがやっぱりそれなりにしか写りませんよね。それによく船に乗ったのですが水飛沫が飛んできて慌ててカメラを守ったり。あと滝が撮りたくてもカメラが出せなかったり。スコールの中で撮りたくてもさすがにカメラを出せなかったり。やっぱり全天候型カメラがあるといいですよね。全天候型カメラといえばやっぱりニコノス。フランスのスピロテクニーク社が開発したカリプソを技術提携によって生産したカメラです。
ニコノス 1963年発売。
大きさ 約125×97×68mm(35mmF2.5付)
重さ(陸上) 約700g(35mmF2.5付)
アルパのように前から後ろに巻き上げる。2回巻き上げ。巻き上げレバーはシャッターボタンも兼ねている。フィルム交換はレンズを外す必要がある。
ニコノスII 1968年発売。
大きさ 約129×99×47mm(ボディのみ)
重さ(陸上) 約655g(35mmF2.5付)、495g(ボディのみ)
ニコノスの在庫がなくなり、再生産した際に改良を施したモデル。巻き戻しがノブからクランク式になり、フィルムの圧板を帳番式になった。外観の特徴はファインダーの横にIIの文字が入っている。
ニコノスIII 1975年発売。
大きさ 約144×99×47mm(ボディのみ)
重さ(陸上) 780g(35mmF2.5付)
カリプソ型を引き継いだ機械式モデル最終型。ファインダーが採光式のブライトフレームとなり、明るく鮮明になった。フィルム送りが一定になり、巻き上げの部も大型化され、ボディ形状も変わった。
ニコノスIV-A 1980年発売。
大きさ(幅x高さx奥行) 約149×99×58mm(ボディのみ)、約149×99×74mm(35mmF2.5付)
重さ(陸上) 約740g(ボディのみ)、約900g(35mmF2.5付)
まったく新しく設計された。TTL測光絞り優先AE電子式シャッターになった。裏蓋も開閉式式になったため、フィルム交換時にレンズを外す必要がなくなった。外観も大きく変わった。しかしボディ剛性が足りないため、水中で強く握ると水漏れしてしまい、不評だった。
ニコノスIV-A 1984年発売。
きさ(幅x高さx奥行) 約146×99×58mm(ボディのみ)、約146×99×74mm(35mmF2.5付)
重さ(陸上) 約700g(ボディのみ、電池除く)
剛性不足、絞り優先AEしかないIVの後を受け、改良されたVが開発された。剛性不足が改良され、シャッタースピードを自由に選べるようになった。非常用機械式シャッター1/90もある。専用ストロボのTTL調光も可能。ニコノスの完成形。17年製造され、2001年に製造中止になった。
また標準レンズのWニッコール35mm/f2.5は水陸両用で、レンズ横の2つのノブのうち、1つは絞りで被写体深度のマーカーと連動しています。もう1つのノブがピント調整。このレンズはガウスタイプでsニコンSシリーズ用のW-Nikkor 3.5cm F2.5を元に作られているので描写も折り紙付き。
買うとすると機械式の完成形であるIIIかAE付きのVかなあと思ったのですが、悪環境で露出を計るのは大変そうだし、III用のOリングを見つけるのも大変そうなのでやはりニコノスVを選択いたしました。私は陸で使う予定なのでグリーンタイプを。いつか欲しいなあと思っていたのですが、今渋谷で開催されている中古市でずいぶん安くて綺麗なものがあったので購入してしまいしました。
操作してみると、スムーズな巻上げとショックも音もほとんどないシャッター(防水ボディが遮音しているようです)の感触は非常に良く、非常にクリアなファインダーで、ちゃんとシャッタースピードが表示されるのでとても使いやすいです。悪天候じゃなくても使いたくなるいいカメラです。
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