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March 2006

24 March 2006

大口径レンズへの憧れ

nikkor50mm_f12みなさん大口径レンズ好きじゃありません?私はデメリットも重々わかってるんですが、やっぱり好きなんですよねえ。ZFレンズにかぶらないレンズは買ってよしと決めたので、たぶん出ないであろうf1.2の標準レンズを買おうと思いました。

ニコンf1.2標準レンズ

Nikkor-S AUTO 55mm/f1.2
1965年発売開始。一眼レフ用としては当時最も明るいレンズ。ガウス型5群7枚。

Nikkor-SC AUTO 55mm/f1.2
1972年上記のレンズのマルチコート化。

New Nikkor 55mm/f1.2
1975年発売。外観をゴム巻きに改良。

Ai Nikkor 55mm/f1.2
Ai化された。55mmの最終バージョン。410g。

Ai Nikkor 50mm/f1.2
1978年発売開始。変形ガウス型6群7枚。390g。最短50cm。

Ai Nikkor 50mm/f1.2S
1981年発売開始。Ai-S型に改良。360g。現行品。

他にノクトニッコール58mm/f1.2がありますが、これは別格ということで省略。

nikon_f2_55mmf12
小さくて軽い現行品にしようかなあとも思いましたが、買いに言ったその日に著名写真家の人に、「ニコンとは思えない写りをする」と言われて、俄然興味が湧き、ニコンハウスに行ったらAi改造済みで綺麗な55mm/f1.2があり、店長も50mm/f1.2よりお勧めというので、これにいたしました。逃したら手に入らないかもしれないと脅されて(笑)専用フードと一緒に。

nikon_f2_eye_55mmf12

う~、かっこいい!そして試写してびっくり!ボケ味、色ともに超好み!めちゃめちゃお気に入りレンズになりました。

nikkor55mm_04
Nikkon F2 + Nikkor-S Auto 55mm/f1.2

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22 March 2006

CONTAFLEX選び その2

contaflex_tessar50mm
どれもいいカメラだと思うのですが、買うとなるとコンパー&テッサーの組み合わせに限定し、ルックスで断然スーパーB以降のもの。市場にあるもので、綺麗で調子が良さそうで安いものを探していたら、良さそうなのを見つけました。売主はスーパーBって書いてますが、よく見ると違う。なんと非常に珍しいスーパーNEW(NEU)。AEはいらないし、というか不安なので、このカメラを買うことにしました。

もうコンタフレックスを買うと決めてから、思っていたのは交換レンズのプロテッサー35mm/f3.2を標準レンズとしてボディに付けっぱなしにして使うこと。実はボディより前に購入してありました。

もともとはシャッターや露出計が調子の悪いものが多いので、安いのを買って直して(もちろん修理に出して)使おうと思ってたのですが、非常に調子いいのが届いちゃいました。レンズもびかびか。ファインダーが明るくてびっくり。M2のファインダーより明るい。スプリットがあるのでピントも合わせやすい。シャッター音というか作動音は変な音。クシャって感じ。50mm付きは小さくて、バランスよく、ほどほどに軽くていいですねえ。それが35mmを取り付けるといきなり大迫力。ヘリコイドが共通なので寄れる寄れる。30cmぐらいまで寄れるんじゃないでしょうか。

ということで可愛くて写りも凄いコンタフレックススーパーNEUが35mm交換レンズと共に、機械の調子も良く、非常にきれいな状態で、そしてめちゃめちゃ安価に手に入りました。速写ケース付きで(笑)。なんか珍しく妻も気に入って、使いたいとかいうので、貸してあげたら、幼稚園仲間の集まりに持って行きました。

contaflex_protessar35mm

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20 March 2006

CONTAFLEX選び

懇意にしていただいているカメラ修理店の店主と雑談している時に、「安いのに非常に良く出来ているカメラ」というテーマが出てきまして、その筆頭がコンタフレックスとのこと。作りも写りもいいのに安い!壊れたらここで直してもらえるし、これは手に入れるべきだ!と探し始めました。

コンタフレックスの資料はあまりなくてあんまり詳しく書けないのが残念ですが、
1)世界で最初のレンズシャッター一眼レフ
2)ツァイスイコンの中級機。コンタックスが高級機。
3)シャッターを作っているディッケル社を傘下に収めたので、そのシャッターを売るために作ったという説がある。
4)1954年発売。
5)1968年発売のコンタフレックスSまで実に13機種が作られた。
6)ピントスクリーンにスプリットを搭載した世界最初のカメラでもある。
7)日本での価格はニコンFよりずっと高かった。
こんなところが基礎知識でしょうか。


contaflex_1
CONTAFLEX I
テッサー45mm/f2.8付き。レンズ交換不可。自動絞り。クイックリターンではない(最終機種まで)。

contaflex_2
CONTAFLEX II
CONTAFLEX Iに外部式のセレン露出計が付いた。露出計は絞りやシャッタースピードに連動はしない。

contaflex_4
CONTAFLEX IV
この前にIIIがあり、レンズがテッサー50mm/f2.8になり、交換可能になった。IVはその露出計付き。
交換レンズ:
プロテッサー35mm/f3.2
プロテッサー85mm/f3.2
プロテッサー115mm/f4

contaflex_super
CONTAFLEX SUPER
この前にコンタフレックスラピッドがあり、巻き上げがレバー式になった。スーパーは露出計が真ん中に移動した。露出計は絞りやシャッタースピードに連動するようになった。

contaflex_b
CONTAFLEX SUPER B
外観がコンタレックス風に大きく変わった。シャッター優先AE。

contaflex_new
CONTAFLEX SUPER NEW
スーパーBのシャッター優先AE機能がないもの。マニュアル専用機。生産台数は非常に少ない。

contaflex_bc
CONTAFLEX SUPER BC
TTL露出計搭載のシャッター優先AE。

contaflex_s
CONTAFLEX S
スーパーBCにラピッドローディングが付いた。

これらはすべてシャッターはコンパー、レンズはテッサーですが、他にプロンターシャッター、レンズはパンターのCONTAFLEX アルファ、ベータ、プリマがあります。

続く.................

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17 March 2006

速写ケース

cases
今これのこと速写ケースって言わないんでしょうか?先日ヨドバシカメラ川崎店で「EOSの速写ケース」って言ったら全然わかってもらえなくて、説明するのに苦労しました。まあどんくさい従業員でしたけど。

きっとみなさん使ってないですよねえ。私以外に使っている友人あまりいません。なんか好きなんですよねえ、速写ケース。高校時代に愛用していたからでしょうか?カメラを首や肩にかけているとカメラが振り子状に動いて、何かにぶつかったりしませんか?そんな時速写ケースが付いているとダメージをある程度吸収してくれるのでへこませたくないカメラはだいたい速写ケースをつけて使っています。セオリー通り、ケースは防湿庫に入れないようにしているので、カメラが増えてくると速写ケースの置き場に困るんですよね~。

今回はそんな溜まってしまった速写ケースをご紹介いたします。上半分もありますが、これは使うときに不便なので下半分だけ使っています。下半分もフィルム交換の時に面倒ですけどね。

case_01
ベリワイド100初期型用。後期型は黒になる。三脚穴固定。

case_02_leica
ライカM6用純正。底がかなり厚い。持ちやすい。ストラップ部で固定。

case_03_leica
ライカM型用。A&A製。タイトな感じで手にフィットする。ストラップ部で固定。

case_04_iiif
ライカIIIf用。銀一オリジナル。これもとてもフィットしている。フィット感のみで固定。

case_05_alpa
アルパ純正。アルパは第2世代以降ならすべての機種に使える。中が赤でかっこいい。ストラップが切れてしまったので自分で付け替えた。三脚穴で固定。

case_06_nikon
ニコンF2用純正セミフトケース。ソフトなのは上半分で下半分はハードケース。中に金属が入っているので頑丈だけどめちゃめちゃ重い。三脚穴で固定。

case_07_rollei
純正ローライ35用。ソフトケースがメインで、このケースはあまり出回らず高価。首から提げて使えて便利。これもストラップを付け替えた。三脚穴で固定。

他にローライフレックス2.8F用もあります。ハッセル用は初期型と後期型両方手に入れましたが、使いにくく、重くて手放しました。

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14 March 2006

テッサー付きローライ35覚書

1966年最初期型 8000台のみ。背面下に「Made in Germany by Rollei - Compur - Gossen -Zeiss」の表記あり。シリアルは3000201から始まっている。ファインダー倍率0.75倍。ファインダーはプリズムの一体型。非常に良く見える。
その後背面下の表記は「Made in Germany by Rollei」になった。

1967年 巻き戻しクランクの根元が金属製からプラスチックになった。内部ギアの一部が金属からプラスチックになった。

1968年 四角くて手の込んだ底蓋ロック解除レバーが板金に滑り止めを後付けした扇形の底蓋ロック解除レバーになった。

1971年 ドイツ生産終了。シリアル331000まで。

1971年12月 5000台のゴールドのローライ35が作られた。張り革はアリゲーター。

1971年からシンガポール製に変わった。

変更点
背面下の表記が「MADE BY Rollei Singapore」になった。
レンズ鏡胴にCOMPURの刻印がなくなった。
レンズがカールツァイス製ではなく、ローライでのOEM生産のテッサーになった。
レンズ銘板にはMade By Rollei Tessar 3,5/40となった。
ファインダー倍率0.6倍になった。ファインダーの構造も低価格のものになった。

シンガポール製ローライ35のシリアルは3312000から 3499999まで。

1974年にゾナー付きが発売され、ローライ35はローライ35T(テッサーの意味)と改名された。1974年9月から1980年2月まで 440000台が作られた。シリアルは6000000から6499999。
カバー素材はブラックはすべて真鍮へのブラックペイント。シルバーは2種あり、真鍮へのクロムメッキとアルミのサンドブラスト処理。

1977年に距離表示が変わった。

1979年11月 ローライ35TEにモデルチェンジ。
変更点
露出計が軍艦部の追針式からファインダー内LED表示になった。
電池の位置がフィルムケース内から軍艦部に移った。
露出計の穴の位置が変わった。
沈胴ロックレバーの位置が前面になった。
絞りダイヤルのロックがないものが作られた。

ボディはアルミ製。
1981年 テッサー入りローライ35の生産終了。

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13 March 2006

東京国際フォーラム

みんなも撮ってるでしょう?たくさん溜まりました。外国の人にここの写真は評判です。

biogon21mm_a25
MDa + BIOGON 21mm/f4.5 for CONTAREX改


biogon21mm_a29
MDa + BIOGON 21mm/f4.5 for CONTAREX改

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08 March 2006

超広角の接写

お気に入りのアルミ製ドアハンドル(もちろん最初から)。たいていの車はプラスチックです。昔はPOM(ポリオキシメチレン)でしたが、今はPC(ポリカーボネイト)が主流です。POMの頃、サニーやプリメーラのドアハンドルのデザインの手直しをしましたねえ。もう10年以上前かあ。

nikkor20mm_01
F2 + NIKKOR Ai 20mm/f2.8S

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07 March 2006

究極の機械式一眼レフ

nikon_f2_01体調崩して更新ままなりませんでしたが、カメラボディとレンズはどうにか手に入れました。前回の研究の通り、買ったのはニコンF2フォトミックAです。通販で買ったのですが、ボディが届くまでにどうしてもレンズは1本欲しいです。ZFレンズは当分手に入らないみたいなのですが、ボディだけで持っているなんて出来ません。だからニコンレンズを1本。

かなり考えました。凄い数のニコンレンズの中から1本を買うのです。コンセプトは
1)常用レンズ
2)これから発売されるZFレンズとなるべく重ならない。
3)ニコンらしいシャープなレンズ
4)Aiレンズ以降

特に2)のこれから発売されるZFレンズがわからないところに問題があります。次はディスタゴンとマクロプラナーと言われてますが、マクロプラナーはたぶん60mm/f2。ディスタゴンはなんでしょう?35mm、28mm、25mmのうちのどれかのf2だと思うのですが絞りきれません。やっぱり35mmでしょうか?すぐに28mmも出そうだし。

nikkor20mm_f28ニコンレンズのこともよくわからないので、友人に相談したり、ウエブを参考にしたり。で結局考え抜いた末、選んだのは現行として最近まで新品で売っていたNikkor Ai 20mm/f2.8Sです。

ボディとレンズが同じ日に手に入り、家で早速取り付けてファインダーを覗いてみます。明るい!ピントが合わせやすい!今まで使っていた一眼レフがみんな一世代前のなので(ペンFT、アルパ、ビゾフレックス)カルチャーショック。現行のF6とかの方がもっと明るいんでしょうけど、F2でも十分(スクリーンはスプリットとマイクロプリズムが入っているものでした)。そして寄れる寄れる。25cmまで。愛用21mmレンズ達はみんな目測なので近接はつらいのですが、この組み合わせだともうマクロレンズでの接写の世界です。楽しい~。お店で聞いた話ではこのレンズどんどん値段が上がっているらしいです。

nikon_f2_02それからF2の作りも素晴らしいですね。巻き上げの感触やシャッター音こそ、しびれるタイプではありませんが、しっかりがっちり、精密に、滑らかに。手を抜いている箇所などどこもありません。いいですねえ、F2。さすが究極の機械式一番レフです。プロが愛したカメラだけあり、信頼感も抜群。露出計も使いやすいです。ファインダー内だけでなく、プリズム上にも露出計表示が出るなんて!シャッタースピード1/8でもそこそこブレないし。10秒のスローシャッターも使えます。このカメラは機械式カメラマニアなら1台は持っているべきですね。

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