ワイドアングル専用カメラというジャンルがある。なぜか人はこれに惹かれる。古くはオリンパスワイド。そして天下のハッセルSWC。最近ハッセル仲間が非常に燃えているワイドローライ、変わったところではコーワSWとかUWとか。その他にもたくさんある。
それに似たジャンルでパノラマカメラというのがある。超ワイドレンズで撮るカメラ(フジTXシリーズとか)と、レンズが首を振って広い範囲を撮るカメラ(ワイドラックスとか)の2種類がある。
なんでだろう?望遠専用カメラなんて全然燃えないけど、ワイド専用とくるとなんかグッとくるものがある。特に超広角とか聞くとなおさら。まあとにかくワイド専用カメラが好きなのだ。その中でずっと前から探していたカメラがあった。本で読んで閃いたのだ!これだ!って。
6×10で、レンズは35mmカメラ換算で超広角の18mmの小さいカメラ。前に物欲のところでも書いたけど、ブルックス-プラウベル ベリワイド100っていうカメラだ。滅多に見かけない。日本ではレモンで1回だけ見たことがあるだけ。eBayでも数ヶ月に1回状態のあまり良くないものが出るくらいだ。レンズはスーパーアンギュロン47mm/f8が付いている。ファインダーはライツ製。まあとにかく凄いのは小さくてそこそこ軽いところ(1kg)。
でも出物が無いのだ。ホント売ってない。何ヶ月も探しつづける日が続き、あまりにないので代用というか別のカメラも視野に入れ始めた。悪い癖だ。
ベリワイド100の後継モデルであるベリワイド。ベリワイドIIと呼ぶ人もいる。
スーパーアンギュロン47mm/f8付き。日本のマミヤがマガジンは作っていた。かなり大きくなってしまった。気に入らないのはシャッターがボタンじゃなくレリーズケーブルなこと。また大きく重い。後期にはスーパーアンギュロン47mm/f5.6付きになり、更にはレンズ交換式になったということだ。こちらはよく中古市場に出る。親戚にグラフレックスXLとかもある。
更に後継モデルのプラウベルプロシフト
これは全面的に日本のマミヤ製。マミヤの使い易いマガジン付き。220フィルムも使える。アオリも出来る。スーパーアンギュロン47mm/f5.6付き。更に大きく重くなってしまった。結構高価。たまに見かける。
ホースマンSW612
6×12とパノラマの世界に近い。ローデンシュトックアポグラダゴンのレンズ交換式。ヤフオクで安く売ってた。友人に相談するとボディがプラスチックでちゃちだという。

リンホフテクノラマ617
eBayでそこそこ安く売ってた。オール金属製。日本のお店に大きさを確認するために見に行ってあまりの大きさにびっくりした。でもかっこいい!
何度もこれらのカメラを買う寸前までいった。けど踏みとどまった。特にリンホフはそうだが、他もモデルも大きすぎ。重すぎ。やっぱりお弁当箱みたいに薄っぺらいベリワイド100がいい...
もう待ちきれない限界点に近づいてきた最近ようやく買ってもいいかなというベリワイド100を見つけた。eBay。外観はいまいち。外付けファインダーは壊れている。でもレンズとシャッターはちゃんとしているらしい。ファインダーは35mm用の21mmのもので代用できるし、外観は撮れる写真には関係ないし。外観綺麗でレンズや機構も完璧な1台を探すより、気軽に使えそうなこちらを選んだ。気合入れて入札して無事落札成功!。
オーストラリアから1週間ぐらいで届いた。かなり外観が汚れていたので、磨いていたら朝の4時になってしまったけど、写真では錆びと思っていた外観がずいぶん綺麗になって嬉しい。ハッセルSWがあるのに~と言われてしまうと思うけど、フォーマットがぜんぜん違うし、大きさもぜんぜん違う。カバンの隅にひょいって入れておけるこのカメラの存在価値は高いと思う。f8の暗さをどう克服できるか挑戦してみたい。
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