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May 2005

31 May 2005

ビオゴン21mm初作例

biogon21_02biogon21_06biogon21_11イギリスから日曜日の午前中ビオゴンが届き、早速息子を連れて公園に行って来た。息子はよく妻と来ている公園だが、私は2度目くらい。撮影するのは初めての公園。ボディはM6、フードはなし。レンズについてきた古いペンタックス用のスカイライトフィルター付き。フィルムはコニカミノルタのCENTURIA SUPER 100。天気はうす曇。露出は撮るたびにゴッセンデジシックスで測ってみた。いつもこんな天気の日は最初に露出を測ったらそのままで撮っていたけど、結構場所によって違うことを発見した。ピントはすべて目測。フィート表示なので3フィートを1m、6フィートを2mって感じで適当。でも被写体深度はf8で2フィートから無限大までピントが合うからほとんどピントは関係なし。ファインダーはアベノン21mm用のものを使用。息子撮ったり、木を撮ったり、遊具を撮ったり、近所の建物を撮ったり、子供と遊んでいる親子を撮ったりしてみた。

biogon21_0536枚撮り終わると、いつもならローソンなのだが、この日はどうしてもすぐ見たくて近所の1時間プリントへ。一応コニカミノルタの看板が出ているところにしてみた。1時間経って取りにいって、ドキドキしながらプリントを見る。そういえばSWの1本目もこんな天気だった。まずかなりフレアが出ている。空の白さからきているものが多い。聞いた話だと晴天より真っ白に曇っていて明るい空のほうがフレアとか出易いらしい。フレアが出ているからコントラストは落ち気味。でも順光で撮って空が写って無い写真はさすがビオゴンって写真。歪みもなく、エッジが浮き出てきていて、解像度が非常に高い。

まず思ったのはフードでのフレア対策。このままではビオゴン21mmの実力があまり出せない...載せた写真はフィルムをエプソンの透過型フラットヘッドスキャナーでスキャン。

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27 May 2005

ビオゴン狂想曲その3

biogon07先にコンタレックス用のレンズを買うわけにも行かず、買えないなあと指をくわえてeBayを眺める日が続いていたが、ある日素晴らしい出物を見つけたのだ。コンタレックス用ビオゴン21mm/f4.5スクリューマウント改造品。なんとそんなものがあったとは!これならボディは超優秀なM6が使える!21mmなら目測で余裕だろうし、コンタレックスで使うよりこちらのほうが絶対使いやすいはず。どうせ距離計に連動しないのならバルナックでもいい。どっちにしろコンタレックスで使うなら目測だし。いいかも!うん、これしかない!密かにカメラに詳しい友人に相談するとそれがいいかもしれないとお墨付きをもらう。しかしその出物は入札すれども勝てなかった。

superangulonそしてよくよく本やWebを見ているとライカ用に改造されたビオゴンは存在するらしい。でもコンタックス用ビオゴンが多いみたい。日本のお店でも少数売りにでているのを発見したけどやっぱり非常に高い。ライカ用と考えるとビオゴンに非常に近い構成のスーパーアンギュロン21mm/f4がある。世間の評価もビオゴンに負けず劣らず高い。f3.4もあるけどどうせならバルナックでも使えるようにスクリューマウントのやつと考えるとf4になる。このレンズ写りもいいんだろうけど、ルックスがライカレンズ用としては最高!そりゃあ、こっちも欲しいけど...どちらかくれるって言われたら、スーパーアンギュロンにしてしまうかもしれないけど...いいや、やっぱり私はビオゴン!コンタレックスかコンタックスのLマウントに改造されたものを買うのだ~。ちなみに前に凄い欲しかったエルマリート21mm/f2.8は今のところ眼中無し。

そんなこんなで長い間私の頭はビオゴン21mmに侵されていたわけだが、今月再びeBayにてコンタレックス用ビオゴン21mm/f4.5スクリューマウント改造品を見つけた。LMアダプター、保護フィルター、ライカ純正ロングMマウントリアキャップ付き。レンズはクリアー。改造はライカUKで行ったとのこと。スタート価格は安いし、行くしかない!事前にメールをしてPayPalの支払いを許してもらって、後は当日を待つのみ!

日が過ぎていって終了の日がだんだん近づいてくるがあまり価格は上がらない。もしかすると前より安く終わるかもと期待は膨らむ。そして終了当日。終了時間は朝の4時45分。寝る前に入札するか、朝起きて10秒前入札をするか非常に悩む。悩んでたら既に1時。今から寝ても3時間半しか寝れない。前回入札は寝る前にしておいて、朝起きたら数ドル差で負けていた。結局、朝早起きすることに決め、目覚ましを4時半にセットして就寝。寝る前にいくらで入札するか考えながら。

わずかな睡眠でも4時半に起きることが出来(その前に3時、4時と目が覚めた)、点けっぱなしにしておいたパソコンの前に。その時点では私が入札予定の金額の半額ぐらい。そして終了直前10秒前入札!なんと一気に倍に上がり、私の入札価格ぎりぎりで手に入れることが出来た。危なかった。油断していた。履歴を見てみると私と同時に2人の入札があった。台湾とスウェーデンから。このスウェーデンの人とは取引したことある。他6位まで香港か台湾の人だった。あの辺ではどうもビオゴンが人気のようだ。

とうとう手に入れることが出来た憧れのビオゴン21mm/f4.5。先週の日曜日に届いて、現在2本撮った。使い勝手は上々。写りはまた後日。現在フードと外付けファインダーで悩み中。

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24 May 2005

改心の一枚

elmar50_06ホントたくさん写真を撮っているがなかなかこれはいいって自分で思える写真は撮れない。構図、露出、絞り値、被写体の面白さ、シャッターチャンスなどなどみんな良くないと納得いく写真は撮れないと思う。

地元蒲田での散歩の途中、この被写体は見たときに!!!と思った。バイクが緑に包まれていて花まで咲いてる。緑が綺麗。草の生え方も綺麗。さてどんなアングルから撮ろうか。すぐそばをこの近所の人がいるし、車は通るし、妻子の待ち合わせ時間が迫ってるし、と落ち着いて何枚も撮れなかったのだけど、この後ろから撮った写真はとっても気に入った。撮影はライカIIc+エルマー50mm/f3.5+外付けファインダー+エルマー用フード。フィルムはコニカミノルタSINBI100。フィルムをスキャン。プリントはもうちょっとシャープ。スキャンの際にフィルムの平滑性が出てなかったみたい。

考えてみると人工物を植物が取り巻いている被写体って好きで結構多く撮っている。撮り貯めてまとめてみるのも面白いかもしれない。

それにしてもエルマー50mm/f3.5はよく写る。フードの効果も大きい。カラーでも充分いける。コンパクトで軽くよく写る。やっぱり銘玉だ。

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23 May 2005

ビオゴン狂想曲その2

ビオゴン21mmは

biogon21コンタックス用ビオゴン21mm/f4.5

biogon21コンタレックス用ビオゴン21mm/f4.5

biogon21kyosera京セラコンタックスG用ビオゴン21mm/f2.8

biogon21cosinaコシナ製ツァイスイコン用ビオゴン21mm/f2.8(未発売)

がある。この中でボディを持っているのはライカで使える未発売のコシナ製ビオゴン21mm/f2.8だけだ。実はこれが発売されると聞いたときは即座に「買う!」と思った。去年の10月ぐらい?そして未だ発売されないが、早く発売されないかとレンズ構成図を眺めるたびになんだか違う気がしてきた。これ、レトロフォーカス?ってぐらい非対称。本物のベルテレ氏が発明したコンタックス用ビオゴン21mm/f4.5とはレンズ構成が全然違う。京セラG用のビオゴン21mm/f2.8もレンズ構成が本物とかなり違うのだが、まだ対称型(つまり本物)に近い。うーん...

g2black今まで京セラGシリーズは何度も買おうかと思った(メインページGiemonflexのStory参照)。そして買わなかった。オートフォーカス、電動巻き上げ、チタン色...黒のG2がもっと安かったら買っていたかもしれない。でもやっぱりなんか違う。Gのボディは導入しなくてもまだLマウント改造という手がある。あのMSオプティカルの鏡胴結構好き。このレンズ評判は凄いいいんだけど、作例を見た限りでは色が鮮やか過ぎる気がする。あと気になるのはレンズ構成...京セラコンタックスG用のビオゴン21mmはどうかと老舗カメラ店店主に聞いたときにこう言っていたのを思い出す。
「コンタックス(旧)とコンタレックスのビオゴン21mmは別格でいい」
暗かろうとやっぱり本物のビオゴン21mm/f4.5が欲しい...

となると狙いはコンタックス用かコンタレックス用となってくる。さてさてどちらもボディから考え直さないと...遠い道のりだ。

contax02まず候補に上がったのはコンタックス。露出計付きはかっこ悪いからCONTAX IIIIIaしかない。やっぱり一番カッコいいのはブラックコンタックス(I)。この3機種の中では最も高価で、最も使い難い(らしい)。でもカッコいい。タイプがいろいろあるとか使い方とか調べてオークションで入札しそうになった。でもカメラに詳しい友人に聞くとやめたほうがいいと言う。ネットで買う前にお店に寄って触らせてもらおうと(ごめんなさい)出かけていった。ホント使いにくい。ファインダーも良く見えない。お店の人も実用じゃないと言うし。確かに。いくらかっこよくてもだめだ。それならIIIIa。私は見た目は戦後タイプのIIaの方が好き。これならほとんどM3ライクで使えそう。ピント合わせを右手人差し指でするギミックがイカス!シルバーより黒がいいなあ。黒く塗る?うーん...ニコンSシリーズでもビオゴンは使えるのだろうか...

contarexそのお店にはコンタレックスもいくつか置いてあったので一緒に見せてもらう。大きくて思いけどハッセルほどじゃない。このカメラはブラックもある。ビオゴン21mmの他にプラナー55mm/f1.4とか使いたいレンズもある。それに私は135フィルム用フルサイズ(ハーフじゃない)一眼レフは1台もないし、これはいいんじゃないと思ってしまった。独特のシャッター感触も素晴らしい。さすがツァイスが金に糸目もつけず作った最高機種。でも高い。高すぎる。ブラックボディとビオゴン21mmとプラナー55mmで一体いくらになっちゃうんだろう。しばらくオークションで相場をウォッチしてみたがとても買える値段ではなかった...

と頓挫してしまった私の135フィルム用ビオゴン21mm導入計画。どうなることやら...(続く)

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20 May 2005

ビオゴン狂想曲その1

sw地球上で最も凄いレンズはビオゴン21mm(135フィルム相当)f4.5だと信じて疑わない私は、ハッセルブラッドSWを買って溺愛している。ちょくちょく使ってあの凄い写りを楽しんでいるのだが、あまりにも好きなので、またあまりにも綺麗で稀少で(どうも700台前後しか作っていないらしい)状態の良いSWを手に入れてしまったので、ハードに使うのが怖い。もちろん撮影には持っていっているのだけど、海外旅行の時にどうしようとか、海外じゃなくても家族旅行とかして、そうしたら一通りの焦点距離のレンズ(というか他のお気に入りのレンズ)も持っていきたいし、そういうときにどうしようとかいつも考えていた。

500cmまあそのSWをハッセル500CMプラナー80mm六枚玉かプラナー100mm(プロクサーも持参)の組み合わせが一番きっと理想の撮影が出来そう(今年のゴールデンウイークの撮影はそうした)。3台のカメラは無理だから2台とすると135フィルムのカメラは持っていけない。すべての撮影をブローニーで撮るのはつらい。気軽にパシパシ撮りたいときもあるし。まあ軽いデジカメ買って持っていくって手もあるけど...

注)海外旅行の予定は今のところなし

m6ラインナップはブローニー用カメラ1台、135フィルム用カメラ1台とするとどうなるか。SWを基本とすると135フィルムはライカM6ズミクロン50mmの組み合わせになると思う。ライカIIcズマロン35mmという組み合わせもいいけど。換えレンズとして90mmエルマーとか持っていって。これでビオゴンで撮れるところはすべてビオゴンでいって、あとはズミクロンに任せる。その時の心配は旅行でSWを盗まれたり、落としたりすること。ホントは傷もつけたくない。

まあ上の二つのどちらかに決めればいいんだけど馬鹿な事を考える自分がいる。ブローニーは500CMプラナー80mm六枚玉にして、ビオゴンは135フィルム用に21mmを手に入れる!今21mmはアベノンスーパーワイドを持っていて、まあまあの写りなんだけど(去年のドイツ出張はほとんどこれで撮ったし)、どう逆立ちしたってビオゴン21mmの写りにはかなわないだろうって思う。どうせ残すなら、どうせ気合入れて撮るなら、最高に気に入った描写のレンズで撮ったほうが絶対いい。

ってことで私のビオゴン21mm探しの旅は始まった。(続く)

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19 May 2005

The Biogon Club Day

photo_sw04書こうと思うと日が変わっていて、じゃあ明日の夜書こうとして、後回しにすると次の夜も同じことにって展開でなかなか日記が書けないので昼間に書いちゃう。

私が一番好きな社交場Hasselblad Talking/Mにて開催された企画GWにビオゴンで写真を撮ろうというのに参加した。参加メンバーの写真はここにある。ビオゴンクラブのメンバーだし、最も愛するカメラであるSWの写真を載せたい。GW中は他に買ったレンズの試写をしないとと思っていたんだけど1日だけSWを使える日があった。

photo_sw055月3日ハッセル仲間とハッセル命オフを3人で銀座で行ったのだが、そのときにモノクロで3本撮った。建物撮ったり、歩行者天国を撮ったり。一番撮りたかった東京国際フォーラムに二人に付き合ってもらって撮ってみたり。最後に新宿に出て、カメラ屋回って、またカメラ、写真談義とGW中一番楽しい日だった。

撮ったフィルムは初めてコダック純正にしてみたんだけどなんだかがっかり。ネガには写っているんだけど、明るい部分がプリントでは飛んでいるのだ。どういうこと?デジタル処理?よくわからないけどコダックにモノクロのプリントは2度と出さない。

photo_sw031枚目の写真はそのビオゴンGW企画に出した1枚。450ピクセルだといまいちよくわからないけど、700ピクセルならそこそこよく写っている。建物の造形に力を借りた一枚。実はフィルム装填ミスで数枚失われた写真があって、そっちのがいい写真が撮れてた気がして残念。出品したもう1枚は単なる交差点だけど、構図やシャッタータイミングが良かったので。

2枚目の写真は露出ミスなんだけど、人がほとんど消えてしまっていて空も真っ白で逆に面白いかと思って載せてみた。これはコダックのプリントだとビルの上のほうが写ってなかった(それはそれで面白いけど)。

3枚目の写真は妻が一番いいと言った写真。通路の奥行きがうまくでているけど、天井の迫力がいまいちなのでこれではないのを出品した。

今回の写真は久々フィルムからのスキャン。写真の出来はまだまだ修行不足だと痛感したけど、やっぱりビオゴンは最高。

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12 May 2005

ディスタゴン50mm

distagon50訳あってディスタゴン60mm/f5.6は手放したのだが(また手に入れたい)、今回ディスタゴン50mm/f4を買った。シャッタースピードリングが油切れっぽいがレンズは非常に綺麗。めちゃめちゃ安かった。重たいのが玉に瑕だがとりあえず愛用してみる。ノンT*。白鏡胴。150mmゾナーと並んでハッセルの替えレンズの定番だから市場に結構数はあるが白のレンズの綺麗なのは少ないようだ。


photo_distagon50_01近所を散歩していたら気に入った表札があったので最接近して撮ってみた。50mmの被写体深度は35mmフィルムの50mmと一緒だから結構ボケる。コンクリートの質感もいい。お金が出来たらオーバーホールして最高性能を出してやりたい。画像はプリントをスキャンしたもの。

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10 May 2005

桜とレンジファインダー

photo_zuma01m桜撮影にはハッセルとともにライカIIc+ズマロン35mm/f3.5を持っていった。ご存じの通りレンジファインダーは、ずれた二重像を合わせて距離を合わせるのだが、バルナックはいまいち二重像が見難い(個体劣化もあり)。そこに桜に囲まれた桜に二重像を合わせるのは至難の業。ずれてるかどうかなんかわからない。ということで今回の桜はほぼ目測。でもいい天気だったので絞らざるをえなかったし、ピントはちゃんと合った。こういこともあるからやっぱり距離表示はメートルがいい。とはいえよく見る桜の写真。これでいいのかよくわからない。

撮影場所は大田区を流れる呑川の池上近く。

近況としては咳が止まらずつらい。

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09 May 2005

今更桜

photo_sp135mm01GW中は風邪で寝込む→息子と遊びに行く→疲れて休む→息子と遊びに行く→風邪で寝込むと言った感じで、最後の2日+今日一日はベッドの中だった。

GW中はIIc+エルマー50mm/f3.5のカラーをちゃんと見てないので、再度試写をかねて撮って、あとはIIc+ジュピター3 35mm/f2.8を久々使ってみた。あとハッセルで撮ったのはSWで銀座。追々紹介する。

やっとスキャンしたのが桜。息子の入園式の日に撮ったもの。ハッセル500CM+S-PLANAR135mm/f5.6+PROXER 0.5m。やっと見つけた自分の桜と思ったけど、幹に咲く桜は珍しくないみたいで、他のネットの方々も撮っていて残念。で発表が遅れた次第。

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